【新華社ワシントン12月4日】1日半の会期の第7回中米インターネットフォーラムが2日、ワシントンで開幕した。今回のフォーラムは「対話と協力」がテーマとなっている。中国国家インターネット情報弁公室の鲁煒主任、米国のキャサリン・ノビリ副国務長官がフォーラムに出席し、基調講演を行った。
鲁煒主任は、『コミュニケーションから相互信頼を深め、協力からウィンウィンを勝ち取る』と題した基調講演で、次のように指摘した。インターネットの急速な発展に伴い、中米のインターネット関係は、かつてないほどに重視されて注目を浴び、ビジネス協力、民間コミュニケーションから、両国の交流の重点、各国が注目する焦点へと昇格し、中米の新しい大国関係の重要内容となり、両国の未来に大きな影響を及ぼしている。
鲁煒主任は、中米インターネット交流の五点の主張を提起した。
(一)互いを否定するのではなく、認め合う。中米は相手国を変え、相手国を否定するのではなく、相手国の長所を認め、互いの経験を参考としなければならない。
(二)対立して非難するのではなく、尊重し合う。インターネット空間で双方のインターネット主権を互いに尊重し、インターネットガバナンスモデルの選定を互いに尊重し、インターネット分野の重大な関心事を互いに尊重し、インターネット文化における差異を互いに尊重し、深く意思を疎通させ、理解を増進し、共通認識を拡大する。
(三)自国の事のみ考えて他国を顧みないのではなく、共に享受し、共同で管理する。インターネット空間においても、大国と大国が親睦を深めているからといって、良好な関係とは限らないが、大国と大国に不信感があることによって、必ずトラブルが生じ、混乱する。責任ある大国として、自国の発展のために他国の発展を阻止し、自国の安全のために他国の安全を脅かすようなことを断じて行ってはならない。
(四)疑い合うのではなく、意思を疎通し、信頼し合う。インターネットセキュリティー問題において、中米は意思疎通と相互信頼により多く取り組み、インターネット犯罪、ハッカー行為、プライバシーの侵害などを共同で取り締まり、知的財産権を共同で保護し、サイバー攻撃を厳重に取り締まることによって、インターネットをパンドラの箱ではなく、アリババの宝庫にする。知恵と勇気を出しさえすれば、インターネットセキュリティーは、中米関係の分岐点にならないだけでなく、中米協力の新たなポイントになり得る。
(五)ゼロサム思考ではなく、協力し、共に享受する。幅広い差異性によって、両国により強い補完性が備わり、協力のウィンウィンに無限の可能性が広がる。
米国のキャサリン・ノビリ副国務長官は、次のように述べた。中米は、インターネット分野で協力すべきであり、両国は多くの分野で協力を展開している。技術協力を継続している以外に、中米のインターネットセキュリティー方面でも大きな協力空間と共同利益がある。両国はともにサイバー攻撃の被害者であり、友人と同じように手を携えて共同で努力する必要がある。
(新華網日本語)