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「大人になりたくない」中国の若者達

2015/7/7 9:22:19   source:人民網日本語版

  「落ち着いている」、「責任感がある」などは、大人に求められる品格。しかし、中国の若者は現在、「大人になりたくない」と考えているようだ。中国青年報が報じた。

  中国青年報社会調査センターがこのほど、民意中国網とマーケティングリサーチの北京益派市場咨詢を通じて、2052人を対象に実施した調査によると、若者が「大人になりたくない」と感じている理由について、回答者の64.0%が「仕事が嫌い」、51.3%が「若者向けの服を着ている」、50.6%が「結婚したがらない」、43.0%が「子供を作りたがらない」、34.6%が「おやつが好き」、30.4%が「子供のような話し方」、29.3%が「子供のころ人気だったアニメを見る」、27.8%が「子供の日を祝う」、23.0%が「外出する時ぬいぐるみを持っていく」、21.0%が「子供の頃の写真を飾っている」などを挙げた。

  「大人になりたくない」理由については、回答者の71.9%が「社会における競争が熾烈で、悩みのなかった子供の頃にあこがれているのでは」、67.3%が「両親に溺愛されて育ったからでは」、54.5%が「人間関係などが複雑で、純粋だった子供のころがなつかしいのでは」、36.9%が「批判を逃れるためでは」、19.8%が「愛を十分に受けていないからでは」、18.2%が「若く見えるように振る舞うことが、今の社会で流行しているからでは」などと分析している。

  「大人になりたくない」ということは、責任感がないということなのだろうか?調査では、回答者の36.1%が「大人になりたくないということは、責任感がないということ」と答えた一方、30.0%が「大人になりたくないといって、責任感がないということにはならない」と回答した。「何とも言えない」との回答も34.0%あった。

  80年代生まれの女性・白燕さんは、「今の若者は、自主性や独立性が強く、自分なりの『人生観』や『家庭観』を持っている。その意識は両親の世代とは大きく異なっている。『仕事が嫌い』、『結婚したがらない』、『子供を作りたがらない』を、若者が『大人になることを嫌がっている』ことの理由にし、『若者に責任がない』と結論するのは、一種の偏見」との見方を示している。

  では、どのような若者が評価されているのだろう?調査によると、最も多かったのは「責任感がある」(76.3%)「まじめ」(74.5%)だった。その他、「一生懸命」(54.7%)、「意志が強い」(54.1%)、「夢がある」(50.2%)、「開拓精神がある」(40.1%)、「落ち着いている」(36.7%)、「率直」(34.6%)、「ユーモアがある」(33.4%)、「生き生きしている」(27.2%)、「慎重」(20.3%)、「気楽」(20.0%)なども評価されていた。

  回答者の0.5%が2000年代生まれ、6.2%が90年代生まれ、39.5%が80年代生まれ、34.4%が70年代生まれ、12.0%が60年代生まれ、7.4%が60年以前の生まれだった。(編集KN)

  「人民網日本語版」2015年7月6日

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