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中国の大学入試に合格した韓国人は一般学生?留学生?

2015/8/19 8:59:40   source:人民網日本語版

  大学の合格通知書を見せる韓国人学生の母親

  もうすぐ満19歳になる朴さんは、生粋の韓国人だ。朴さんは小学5年生の時に、母親と一緒に四川省の成都に移り住んだ。今年6月、彼は900数万人の中国人学生と一緒に高考(中国の大学入試)に臨み、597点という高成績で四川大学から合格通知を受け取った。だが、難関を突破した嬉しさもつかの間、朴さんは、「僕は、やっぱり留学生のままなのだろうか?」という新たな悩みにぶち当たる。「今月31日に僕の訪中ビザの期限が切れてしまう。大変な努力を重ねて大学入試に挑戦した。当然、中国人学生と同じように大学で学びたい。留学生の身分ではなく、一般学生として」と彼は訴えている。成都商報が伝えた。

  〇中国人学生と一緒に学びたい

  朴さんは、小学5年生の時に、母親とともに韓国から成都に移り住んだ。当時、母親は四川大学大学院博士課程で学び、11歳の朴さんは、中国語強化クラスで1学期間勉強した後、四川大学付属小学校に編入した。朴さんの成績はずっとずば抜けて優秀だった。四川大学付属中学校を経て、受験して石室高校に入学した。 朴さんは、小学校から高校まで、ずっと留学ビザで在籍していたという。今年8月31日、彼の留学ビザの期限が切れる。合格通知を受け取った大学で入学手続きをしなければ、ビザの有効期限延長を行えず、そうなった場合、中国を去って韓国に戻らなければならない。 朴さんの母親は、「息子と私はとても焦っている。私たちは、入学予定の大学に、この問題について幾度となく相談した」と話す。留学生事務室の担当教員によると、朴さんの身分は、あくまでも「留学生」だという。母親によると、大学入試で合格した一般の中国人と比べ、留学生が払う学費はずっと高く、履修方法も異なるという。「私は、息子が、留学生としてではなく、中国人学生と同様、一般学生として授業を受けられるよう望んでいる」と母親は語った。

  〇まだ入学手続きを済ませていない朴さん

  朴さん自身も、「自分は留学生になりたくない」と主張している。一般学生として大学に入学を希望する理由として、彼は、以下の通り話した。 大学入試に費やした苦労を無駄にしたくない。どの学生も、大学合格を目指して懸命に努力する。一方、留学生として大学に入学することは、僕にとっては、入試という難関に挑戦しなかったことと同じことだ。僕は、他の中国人学生と同じように入試という難関をクリアした。だから、中国人学生と同じ待遇を享受するのは当然のことだ。

  〇朴さんは一般学生?それともやはり留学生?

  留学生が大学入試に合格した初のケース

  四川大学入学事務局の担当教員は、朴さんのケースについて、次の通り説明した。 正式な大学入試によって合格した留学生は、朴さんが初めてのケースだ。理屈の上では、我々は彼を一般学生として扱うべきだ。だが、彼の国籍は韓国だ。このような事例も、本学には前例がない。国籍という点から見ると、彼は留学生に属する。だが、外国人留学生は、国内の大学入試ではなく、海外の留学生向け試験を受験すべきである。今は、このような矛盾が共存している状態だ。

  朴さんが留学生なのか、はたまた大学入試で合格した一般学生なのか、現時点ではまだはっきりしない。よって、我々が彼に対してどのような証明書を発行したらよいのかも分からない。ビザ発給機関、韓国大使館、留学生事務室などに問い合わせ、さらにどのような根拠資料を揃える必要があるのかを探る必要がある。

  とりあえずやるべきことは、期限が切れるビザの問題を解決することだ。学校側が、朴さんにどのような証明資料を出さなければならないかを明らかにした上で、ビザの延長手続きを済ませること。その後、彼を留学生として扱うのか、あるいは一般学生として扱うのかについては、新年度が始まった後、解決しなければならない。 (編集KM)

  「人民網日本語版」2015年8月19日

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