今日は山東省済寧市金郷県を訪れ、この土地にある非物質文化遺産を見学する1日目です。

　　この金郷県は山東省西南部に位置しており、ニンニクの故郷と言われています。ここに着いてまず昼食を取った際、目にしたのはそのニンニクのいろんな種類の漬物でした。日本にもいろんな漬物がありますが、ニンニクの漬物や、また、ニンニクを生で直接食べるという習慣はなかなかありません。私も1つだけ食べてみましたが、とても美味しく、白いご飯にきっと合うなと思いました。そして、午後はホテル近くの体育広場で開かれた今回の活動の開会式に参加し、そこでは国家級、省級のいろんな非物質文化遺産を見学しました。

　　私が今日の開幕式に参加して感じたことは、この土地が長寿の故郷と言われている通り、観客のほとんどがお年寄りで、しかもとても元気であるということです。また、見学した各ブースの中では、国家級非物質文化遺産であると言われる「山東落子」がとても印象的でした。銅や竹で作られたカスタネットのような楽器を使って拍子を打ち、日常生活にあるちょっとした出来事をリズムに合わせて面白おかしく語るこの演出は、まるで日本の落語や漫才に似ているなと思いました。内容全てを聞き取るのは難しかったですが、演出者の表情や声の調子に私も少し笑いがこみ上げる場面がありました。また、この「山東落子」を演出されていた方は他のブースの演出者よりも年齢層が圧倒的に低く、貴重な文化を継承している彼らの姿はとても素敵だなと感じました。