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新任の駐中国大使「新しい時代の日中関係築きたい」

2016/5/18 9:20:05   source:人民網日本語版

  新任の横井裕駐中国日本大使が15日正式に着任し、16日午後に大使館で初の記者会見を開いた。NHK、テレビ朝日、共同通信社など日本メディア16社と人民網、新華網など中国メディア9社、計50人近くの記者が取材のため会場に集まった。横井大使は記者会見の中で、「日中関係にはすでに回復の兆しが表れている。自分は大使として両国の関係がさらに改善、発展していくために尽力し、新しい時代の新しい日中関係を築くために努力していきたい」と語った。

  横井大使はまた発言の中で「2014年北京APECで日中両国の首脳会談が実現し、そこから日中関係は次第に改善し始めた。先ごろ、日本の岸田文雄外務大臣が4年半ぶり2回目の訪中を実現し、日中関係の重要性を確認した。岸田大臣はその訪中を両国関係の歯車を回す大事な端緒となったと話しており、今後は現場の大使として、さらに日中関係の発展と共通利益や共通課題について協力をすすめ、相互信頼を増進していきたいと思う。中国にはこれまで何度か勤務した経験があるが、大使という重責には身が引き締まる思いだ。良好な日中関係は両国の国民と国家にとって有益であり、今後は共に協力し、努力したい」と語った。

  横井大使は2010年に退任した宮本雄二?元駐中国大使以来の「知中派」大使として起用された。それをうけ、ある記者から横井大使に対し、任期中にどのような役割を担いたいかという質問が上がった。横井大使は「1980年に初めて研修生として訪中し、今回も含めると6度目の勤務となる。中国の改革開放から現在の世界第2位の経済体に急成長するまでの姿を現場で経験してきた。こうした経験を踏まえながら新しい時代にふさわしい日中関係の構築に全力を尽くしたい」と答えた。

  また横井大使は経済面については客観的なデータを引用し、「初めて訪中した1980年の中国のGDPは日本の10分の1だったのに対し、中国の人口は日本の10倍だった。そのため、1人あたりのGDPは日本の100分の1に相当した。その後、上海総領事として着任した2008年、中国のGDPはすでに日本とほぼ同じレベルを保ち、そして現在、日本のGDPはおよそ5兆ドルで、一方の中国は10兆ドルを超えて、日本の2.2倍程度にまで成長している」と説明。

  そして「たった36年という短い年月で、中国経済には巨大な変化が生じただけでなく、両国の世界における立ち位置や各国の関係にも変化が生じている。客観的な条件の変化に伴い、新しい情勢に合わせた、新しい日中関係を構築する必要がある。このような日中関係は世界各国と地区に平和的な安定をもたらし、日中両国の国民にとっても有益であり、大局から日中関係を見つめることで、両国の安定した健全な関係発展を促すことができるだろう」と指摘した。

  今後の業務計画について横井大使は「正式に大使としての業務を始めるにあたり、中国の政治、経済、文化等各界の人々と数多く交流を持ちたい。特に首脳間の交流は非常に重要であり、岸田外務大臣の訪中で築かれた日中関係の改善を足掛かりに、今後は首脳会談の実現に向けて努力していきたい」と語った。

  歴史問題については、「国交正常化より、歴史問題は日中両国における重要な課題であり続けた。歴史問題は軽視していいわけではないが、それにとどまらず、歴史問題を常に念頭に置きつつも両国関係の改善、発展に向けて努力し続けることが本流であると考える」とした。

  また2017年は日中国交正常化45周年となる節目の年であることをうけ、「これは両国関係を新たに見つめなおしながら、さらに発展させていくという重要な良いきっかけとなる。赴任前に東京で赴任準備を行い、様々な人たちにも会った。そして来年のこの重要な年に両国関係をさらに推し進め、改善すべきだと考える人も多く、これらの人々と協力しながら、日中関係の発展に尽力したい」と考えを述べた。

  記者会見の最後には記者から横井大使個人の趣味についての質問が上がった。横井大使は「ゴルフが大変好きだが、トルコ大使在任期間中はゴルフの機会が非常に少なかったので、時間があればまたゴルフをやってみたい」と答え、ゴルフの他にもスキューバダイビング、テニス、読書などの趣味があること、また中華料理好きであることを明かした。

  「人民網日本語版」2016年5月17日

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