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韓国がハングル・漢字併記を検討、国民の言語能力低下を防止へ

2016/8/23 9:09:12   source:チャイナネット

  韓国・国民の党の鄭仁華議員は21日、「家族関係登録関連法」の修正案を可決するよう議会に申請したと発表した。新生児の氏名登録の際に、漢字とハングルの氏名を併記するというのが、その中心的な内容だ。

  韓国の現行法によると、両親は子供に名前をつける際に、ハングルもしくは常用漢字を使用できる。しかし韓国の裁判所は先ほど、漢字とハングルの混用を禁じる判決を下した。そのため韓国各地の登録機関は現在、ハングルと漢字を混用した氏名の申請を受理していない。

  韓国の語彙は、漢字由来と固有語があり、うち前者が7割以上を占めている。韓国人は伝統的に漢字を姓としてきたが、韓国では一定期間に渡り漢字教育が行われなかったため、多くの保護者は漢字と固有語の区別がつかず、子供に固有語を使った名前を使用している。例えば韓国の有名人のチャン・ナラの場合、ナラは「国家」を意味する固有語だが、「チャン国家」と翻訳するとおかしいため、中国語では「張娜拉」と音訳されている。

  韓国KBSテレビによると、韓国の小学校の教科書は60年代、ハングルと漢字を併記していたが、70年代(朴正熙時代)になると政府はハングルのみの使用を押し付けた。その後韓国の学術界と教育界では、「ハングルのみ」「ハングル・漢字併記」のどちらにすべきかをめぐり論争が続いている。韓国の多くの保護者は現在、子供に漢字を教えている。中学生の子供を持つ保護者の柳姫さんは、インタビューで「漢字が理解できれば、子供の語句への理解力が高まり、文章全体の脈絡がつく」と話した。

  韓国紙『東亜日報』によると、韓国言語文化正常化促進委員会は記者会見を開き、韓国の小中教科書にハングル・漢字併記にするよう求めた。出席した教育専門家は、ハングルのみを教えることで韓国人の言語能力が低下し、韓国の言語文化を衰退させていると述べた上で、韓国政府は「小学校教科書の漢字併記再開案」を制定すべきだと指摘した。韓国教育部の元高官である劉学英氏は「韓国の中学生のうち4割が漢字で正確に名前を書けず、9割が漢字で両親の名前を書けない。20−30年前であれば、大学生が漢字で論文を書くのは当たり前だった。国内の漢字教育再開の呼び声の高まりを受け、韓国教育部は小学校教科書で漢字400−500字を使用する併記制度を制定したが、ハングルのみを主張する人から批判を受けた。政府は年末に最終決定を下す」と話した。

  「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月22日

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