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『東京裁判体験記』英語版著作権の輸出に成功

2016/8/29 9:23:41   source:チャイナネット

  「彼ら(日本)は世界を混乱させ、中国を迫害し、彼ら自らの国家の前途を破壊した」。1946年3月20日、当時の中国国民政府の委任を受けて極東国際軍事裁判所の中国代表判事を務めた梅汝コウはその日の日記にこう書いている。

  上海交通大学出版社とパルグレイブ・マクミラン社は24日、同日開幕した第23期北京国際図書博覧会で、『東京審判体験記』の英語版の著作権輸出契約の締結式を行った。同書には、中国の裁判官・梅汝コウが東京裁判中に記した日記とその重要著作「極東国際軍事裁判所」が収められている。

  締結式には梅汝コウの子・梅小コウも立ち会い、同書の英語版著作権の輸出が実現したことで、世界の読者が歴史をより全面的に知ることができるようになったと語った。

  1946年5月3日、梅汝コウは日記にこう綴っている。「私は今日、法壇の高みから、これらの元凶となった巨悪を懲罰した。我が千百万の同胞の命によって実現できたのだ」

  上海交通大学出版社党委員会書記の蒋尭鵬氏は、日本は中国に対して長期の侵略と暴行を働き、「中国人民が迫害された時間の長さや地域の広さ、損失の大きさを考えれば、東京裁判の中国にとっての意義の重要性は明白である」とし、中国の東京裁判研究や東京裁判に対する人々の理解は十分なものとは到底言えないと語った。

  上海交通大学出版社と『東京裁判体験記』を共同出版するパルグレイブ・マクミラン社の広報担当者は、今年は極東国際軍事裁判の開庭から70周年にあたり、『東京審判体験記』の英語著作権の輸出は、世界の学者による日本の侵略史の研究にとって貴重な史料を提供するものとなると語った。「東京裁判研究はこれまでも世界的に注目されてきた。中国人学者による関連書が、この分野の研究に重要な参考をもたらすものとなることは間違いない」

  梅汝コウはこう書いている。「私は復讐主義者ではない。中国人民に対する日本帝国主義の血の負債を日本人民に背負わせる気はない。だが私は、過去の苦難を忘れることは、未来の災いを呼ぶことになると考える」

  1946年5月、中国・米国・英国・ソ連など11カ国からなる極東国際軍事裁判所は、日本の28人のA級戦犯に対する裁判を行った。裁判の間には、中国の判事団は度重なる障害に遭ったが、梅汝コウらのたゆまぬ努力によって、東条英機ら7人の日本のA級戦犯を絞首台に送ることに成功した。

  「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月26日

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