オーストラリアの著名なジャーナリスト兼監督のジョン?ピルガーが2年かけて制作したドキュメンタリー映画「The coming war on China(まもなく発生する対中戦争)」が先週末に「ロシア?トゥディ」(RT)のドキュメンタリー番組で放送された。
「沈黙を破る」ことを目的としたこの映画は事実を挙げて、終始、いわゆる「中国脅威論」を吹聴してきた米国こそが、実際に真の意味でアジア太平洋地区で「武力を誇示し」、脅威となっていることを立証している。
【巨大なロープ】
英国在住のピルガー監督はRTの取材にこう語った。西側諸国では「中国の脅威」が大きなニュースになり、メディアは戦争を煽り立て、世界に中国を新しい敵国とみなすように働きかけている。しかし、「ニュースで触れられないことは、中国自体が脅威に直面していることだ。」
ピルガー監督はドキュメンタリーで、「米国はその(軍事)基地にミサイル、爆撃機、軍艦などを投入して中国を包囲する巨大なロープを形成し、オーストラリアから太平洋を通過し、アジアに、ひいてはもっと遠い所に到着しようとする。」と指摘する。
オーストラリア人の著名なジャーナリスト兼ドキュメンタリー映画監督のジョン?ピルガー(John Pilger)氏
【敵を作る】
ピルガー氏が撮影したドキュメンタリー映画は同時に、米国が中国に対する型にはまったイメージを広く伝え、世論が「中国の真実のありさま」を理解するのを妨げていると暗示している。
ピルガー氏は「競争のない米国の軍事工業にとって、毎年の奨励とは6000億ドル近い国防費用から得た巨額の利益を意味します」、「最も聡明な武器は敵を必要とすることです。」 と語っている。
【庶民が苦労する】
米国の「中国脅威論」を看板とした軍事力の集結は、罪のない多くの民衆を心配に堪えなくさせている。米軍の駐留拠点32カ所が置かれている日本?沖縄はすでに「頻繁に手招きする対中戦争の前線」となっており、現地の民衆はこれに対してかなり反発している。
米軍機は沖縄の上空を休みなく飛び交い、民家や学校などに落ちることもあることから、「人々は安眠できず、先生は授業にならない」という。
(新華社より)