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中国阿膠

2016/12/26 16:37:50   source:中国山東網

  阿膠は中国古代の秦漢から起源し、2000年余りの歴史がある。ロバの皮を水で加熱抽出して作られる膠のことを指す。血液機能を高める効果があり、主に貧血や婦人病への処方や、美容のために用いられている。中国山東省東阿県が主な産地で名前の由来にもなっている。中国では、東阿阿膠社の阿膠が有名で、東阿阿膠社の製造技術は中国の無形文化財として登録されている。

  阿膠はロバの皮膚に含まれるコラーゲンが加水分解されたタンパク質や各種アミノ酸の混合物である。他にもカルシウム、マグネシウム、鉄など27種類のミネラルやコンドロイチンを含んでいる。

  中医学の考えでは、血は様々な症状と密接に関わりを持っているため、効能は幅広い。具体的には、生理痛の緩和、月経不順、子宮の不正大量出血や、出産後の滋養や抜け毛の改善、便通の改善、骨粗しょう症予防などの治療効果の他、肌荒れ・乾燥の防止、新陳代謝の促進などの美容効果がある。また、16世紀に書かれた薬学書『本草綱目』において阿膠は「聖薬」(非常に優れていて、効能のある薬)として称賛されている。

  阿膠の生産にはロバの皮を使用するが、古来から非常に高価であったため、一般の女性が手にすることは不可能に近かった。現在も高価な代物であり、阿膠の産地である中国では原料であるロバが年々減少していることも関係して、阿膠の市場価格が日々上昇している。 しかし価格が上がる一方で、廃棄原材料を使用した安物製品も出回っている。原材料にロバの皮を使用したものに比べ、安価ではあるが皮製品の切れ端や牛の皮などを使用した製品もあり、消費者を悩ませている。

  中国山東網

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