国際オリンピック委員会(IOC)は9日、本部のあるスイス・ローザンヌで臨時理事会を開き、2020年東京五輪の種目を調整した。
種目追加は世界スポーツ界に影響を及ぼすが、中国にとってはメリットとデメリットがある。競泳を例とすると、男子800メートル自由形により、孫楊は金メダルを獲得するチャンスを手にする。女子1500メートル自由形については、中国人選手は努力を続ける必要がある。混合400メートルメドレーリレーは実力を比べるほか、出場順序にも駆け引きがある。中国は2015年の世界大会で4位になっており、さらなる追い上げに期待できる。
フェンシングは団体2種目が追加され、初めて全種目が行われることになった。東京五輪の開催期間中、中国が得意とする男子シンクロと女子団体重量挙げの追加は紛れもなく朗報だ。
カヌー男子個人が今回削除されるが、女子カヌーの成績に期待できる。女子ボクシングも同様で、過去の成績と国の重視があり、チャンスを手にできる。
射撃と重量挙げは中国が得意としており、削除の3種目は中国が苦手とするため、有利と言える。追加される混合団体エアピストル、混合団体エアライフルは中国が得意としており、クレー混合団体トラップも中国代表にチャンスをもたらす。
男子重量挙げのどの階級が削除されるのかについては現在不明だが、各チームにとって公平になるはずだ。これまでもスナッチは男子6階級、女子4階級だったが、制度改革により女子5階級になれば、中国女子にとって有利だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月13日