国際原子力機関(IAEA)が中国で初めて実施した国際核安全保障体制評価が、8日に完了しました。

　　8月28日から始まった今回の評価は、中国の核安全保障システムと核施設の安全保障能力を評議し、改善のための意見を出すことで、中国の核安全保障活動の国際レベルとのマッチングを推進することを目指しています。

　　評議結果に基づいて作成された「国際核安全保障体制評価報告(中国)」は、「中国の原子力機関は核安全保障の監督管理チームの設立と人材育成などの面で強力な措置を取っており、称賛に値する。国家核安全保障技術センターおよび同センターが運営する核安全保障モデルセンターは、国家の核安全保障能力を強化し、地方と国際レベルの核安全保障の協力を支援する面で積極的な役割を果たしている。国際社会とIAEAは、核安全保障モデルセンターが収めた成功を評価している」と示しました。

　　また、「現在、中国は核エネルギーと核工業の発展計画を発表しており、核エネルギーおよび関連の核燃料循環システムは急速な発展を遂げていくだろう。これにより、中国の核安全保障制度と管理にとっての、新たな課題が出てくることが考えられる。中国が一日も早く法規システムを整備し、立法のプロセスを加速させ、法的基盤を強固なものとするよう望んでいる」としています。(玉華、謙)

　　中国国際放送局