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東野圭吾の人気小説が中国で映画化 低評価

2018/1/4 9:54:04   source:チャイナネット

  ここ数年、日本の作品を改編した映画版が多く上映されているが、成功したケースは非常に少ない。韓傑監督が手がけた『ナミヤ雑貨店の奇蹟』中国版は「醜態を演じた」感がある。韓傑監督は小説を読み、作者の哲学観、文化観、ストーリーの伝え方を感じ取り、「ここ数年の監督生涯で、それなりの準備と研究を重ね、最高の状態にできると確信した」と話している。

  取材に対し、主演の董子健は「脚本を見たとき、中国版は非常に良いと思った。日本のものであることを忘れてしまうほど、中国らしいストーリーになっていた」と話した。韓傑監督は撮影中、「中国のストーリーを伝える」という信念を貫いたという。韓傑監督は、「原作に描かれている伝統の中国儒家の哲学、仏家の哲学は土台がしっかりしており、文化の差をそれほど感じない。年代、倫理関係、テーマが発生した中国の年代を変えただけ」と話す。

  原作は1970年代の日本の高度経済成長期を描いたもの。監督は、当時の経済状況における倫理、感情、道徳を中国に移せば、改革開放の効果が現れた頃、つまり1990年代初期になると考えた。

  原作には5つのストーリーがあるが、映画版は中国本土の特徴に合った3つとなっている。1つ目は文芸青年が音楽の夢を追うというストーリー。1990年代初期は中国でロックの人気が出始め、各種の芸術が発展し、理想が試練を迎えた年代である。2つ目は老人と少年が世代を超えて絆を深めるというストーリー。1990年年代は中国経済が急成長した時期で、各種の倫理危機、道徳危機が発生し、反抗期の少年が大人の世界を誤解し、反抗した。3つ目はお金に関するストーリー。少女が1990年代にどのように理想を実現させ、お金を手にするかという、個人の価値観を描いている。

  原作『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は幻想的な色合いが濃く、自分の悩みを書いて雑貨店のシャッターのポストに入れ、翌日に店の裏の牛乳入れで返信を受け取る。温かみのあるこの日本のストーリーを中国の映画にする場合、どのように本土化するかという点で大きな問題にぶつかる。公開後の口コミを見ると、サイト「豆瓣」での評価はわずか5.4ポイント、4日間の興行収入は1億8000万元である。「ストーリーが平凡」、「不自然」、「心理的要素が強い」などのコメントが目立つ。

  「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月3日

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