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故宮で実習し伝統文化に感銘受ける香港地区の大学生

2018/2/28 10:01:49   source:人民網日本語版

  香港大学文学院芸術歴史学部3年の莫■茵(■はくさかんむりに止)さんは最近、取材に対して、「今は故宮に関するニュースを必ず見ている。なぜなら、故宮の関係者の一員になったから」と語った。新華社が報じた。

  莫さんは2017年の夏休みに、香港特別行政区政府民政事務局と広東省青年聯合会が初めて共同企画した「故宮博物院青年実習計画」に参加した。そして、香港地区の青年代表15人の一人として、北京故宮博物院で6週間実習し、祖国の伝統・文化の魅力を実際に肌で感じた。

  実習について、莫さんは、「(6週間では)短いと感じた。もっと長いほうがいい」と話した。

  莫さんは6週間、故宮博物院の書画部で実習し、計画書の作成や展示品資料の校正、展示品の説明文の翻訳など、展覧計画に関する業務に参加した。中でも、最も印象深かったのは北宋(960-1127年)の名画「千里江山図」の特別展示に関する計画業務に参加したことだったという。

  「『千里江山図』は非常に古い作品で破損しやすいため、展示はとても貴重な機会。その企画を自分の目で見て、参加することができたのは、とても光栄なこと。企画の過程で、私は『千里江山図』の紹介文の翻訳を任され、自分の英語能力を発揮することができた」と莫さん。

  実習期間中、莫さんは、普段はなかなか入ることができない故宮博物院の中のエリアを見学することができたほか、表装や製紙などの伝統技術も体験できたといい、「故宮文化医院を見学して、『故宮男神』である王津さんが古い時計を修復しているのを実際に見ることができた。また、修繕技術部では、職人が青銅器を修復しているのを見て、溶接や彫刻、錆取りの技術を少し学び、お手伝いまでさせてもらった」と、興奮気味に振り返った。

  約10年前、家族と一緒に親戚を訪ねた際、莫さんは初めて故宮を見学した。ただ、当時の彼女にとって、故宮は「記念写真を撮る観光地」にすぎなかった。「近年、故宮は大きく変化し、一般公開されているエリアの面積の割合が約8割にまで増えた。また、展示品の保護対策や展示方法も大幅に改善されている。その他、故宮は歴史文化の活性化にも取り組んでおり、インターネットやスマホアプリ、バラエティに富む文化クリエイティブグッズなどを活用して、若者が歴史ある文化に興味を持てるように導いている」と莫さん。

  実習終了後、莫さんは故宮の文化クリエイティブグッズをたくさん買い、お土産として香港地区に住む家族や友人にプレゼントした。「弟には、『尚書房』とプリントされているPCバッグと、『状元』とプリントされているペン、母親には『儲秀宮』のマグネットをプレゼントした」。

  故宮について深く知ったことで、莫さんは、香港西九龍文化区で建設中の香港故宮文化博物館に対する期待が一層高まったという。「故宮が現在展示している文化財は、全体の1%にも満たない。香港故宮文化博物館がオープンし、故宮の文化財が香港地区で展示され、一人でも多くの香港地区の人々が間近で中国の伝統芸術・文化に触れることを願っている」。(編集KN)

  「人民網日本語版」2018年2月28日

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