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博物館が動画短編アプリ「抖音」とコラボ より身近な存在に

2018/5/22 9:53:10   source:人民網日本語版

  息が吹き込まれた文化財の説唱俑や唐三彩をどこで見ることができるのだろうか?その答えは、音楽短編動画アプリの「抖音」(Tik Tok)の国家博物館のアカウントだ。「国際博物館の日」だった今月18日、中国国家博物館は、湖南省博物館と南京博物院、陝西歴史博物館、浙江省博物館、山西博物院、広東省博物館と共に、抖音で特別企画を展開し、ややとっつきにくい存在でもある博物館の文化財を、多くの人にとって身近な存在に様変わりさせている。北京日報が報じた。

  「国際博物館の日」に、中国国家博物館など、国家一級博物館7館は、共同で「博物館抖音クリエイティブ動画コンテスト」を打ち出し、短編動画を通して、中国の伝統文化や博物館文化に息を吹き込んだ。

  中国国家博物館の抖音のアカウント名は、「私が登場するとは意外でしょ?」というとてもユニークな名前。同アカウントには、「年齢105歳」、「北京」、「かに座」という3つの経歴が付けられていた。

  17日の午後3時半の時点で、同アカウントのフォロワーは36万人に達し、短編動画2本には48万5000個の「いいね!」が寄せられた。

  ドキュメンタリーを製作したり、中国中央テレビ(CCTV) の「春晩」(春節を祝う中国の国民的年越し番組)に登場したりと、最近1年、文化財業界はジャンルを超えた活動が最も流行している。元々、展示ホールで静かに展示されていた文化財が、動画の中で、冗談を言ったり、踊ったり、歌を歌ったりし、多くのフォロワーを獲得するというのは、10年前なら、想像もつかなかったことだ。

  当時、博物館の関係者の中には、文化財は学問で、威厳があるもので、大々的に宣伝する必要はないと感じていた人もいた。しかし実際のところ、各博物館は民族文化の「遺伝子の宝庫」として、文化財一つ一つはその経歴に至るまで、尊敬に値し、広くPRされるべきだ。

  故宮博物院の単霽翔院長は、「文化財は絶対に展示ケースでしか展示できないのかと考えている。実際には、一番大切なのは一般の人々の暮らしに溶け込んで、現実の生活とつながりを持たせることだ。これまでは確かに若者のことを誤解していて、若者は派手でチャラチャラしたものが好きなのだと思っていた。でも、今は、文化の要素が含まれたコンテンツというのは、年齢を問わず好まれるということが分かった。つまり、当博物館のこれまでの取り組みは不十分だった」と若者に向けて謝罪している。

  実際、文化財を修復する職人たちの日常生活や取り組みを描いた中国中央テレビ(CCTV)のドキュメンタリー番組「我在故宮修文物」が放送されるようになってからというもの、大学卒業者1万人以上から、故宮の文化財修復の仕事に就きたいという応募があったという。文化財や文化に対する熱意は、人々が追求する素晴らしい生活の一部であるということがある程度言えるだろう。

  博物館が「国際博物館の日」だけに、ジャンルを越えて一般の人々と触れ合うのではなく、今後は常に色々なスタイルで人々の生活に溶け込んでいってほしいものだ。(編集KN)

  「人民網日本語版」2018年5月22日

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