中国やイギリス、デンマークなどの芸術家らが手掛けたオリジナル版のオペラ『マルコ・ポーロ』が先ごろ、北京天橋芸術センターで上映された。

　　このオペラは、各民族の共同発展に向けた切なる願いが込められており、シルクロードの円滑な往来を維持し、「人類の運命共同体」を構築することの価値や意義を深く伝える作品となっている。シルクロード国際劇場連盟の発足後に発表された初のオリジナル版オペラであり、聴衆や専門家から高い評価を受けている。

　　中国文化部は2016年12月に『「一帯一路」文化発展行動計画(2016-2020年)』を発表し、中国と「一帯一路」沿線国・地域との文化交流と協力体制づくりを推進強化する方針を打ち出した。これにより、シルクロード国際劇場連盟、シルクロード国際博物館連盟、シルクロード国際芸術祭連盟、シルクロード国際美術館連盟、シルクロード国際図書館連盟というシルクロードに特化した5つの連盟が発足した。

　　シルクロード国際劇場連盟は中国対外文化集団公司の呼びかけにより発足したもので、大規模かつ国際的なエンターテイメント産業の活動の場となっている。2018年5月時点で、シルクロード国際劇場連盟の加盟団体は34カ国と2つの国際組織の計89団体(海外62、国内27の劇場、文化団体、著名演出団体を含む)から成る。

　　中国文化・観光部の雒樹剛部長は、「連盟の発足は「一帯一路」の枠組みのもと人的文化的交流の刷新を図った成果である。多国間の文化産業の協力体制を強化する上で有益な試みであり、国内外の文化交流の歴史において相互に利益をもたらす新たな模範となるだろうと」述べた。

　　シルクロード国際芸術祭連盟は2017年10月に中国上海国際芸術祭センターが中心となって発足した。上海国際芸術祭、ブダペスト春の祭典(ハンガリー)、イスラエル芸術祭、プラハ芸術祭(チェコ)、シビウ国際演劇祭(ルーマニア)、ビリニュス音楽祭(リトアニア)、中東欧演劇監督団体、中東欧芸術祭監督団体、ニューデリー春の芸術祭(インド)など、「一帯一路」沿線35カ国にある129の芸術祭や団体が加盟している。

　　シルクロード国際美術館連盟は中国美術館が中心となって、2018年6月に北京で発足した。韓国、ギリシャ、カザフスタン、リトアニア、ブルガリア、ベトナム、ロシアなど、「一帯一路」沿線19カ国・地域の21の国家美術館や美術分野の主要組織が加盟している。このほか、シルクロード国際博物館連盟、シルクロード国際図書館連盟も相次いで発足した。

　　この5つの連盟が早期に「一帯一路」の文化の発展による成果を享受し、沿線国の人々の相互理解や相互尊重、相互信頼の実現に向け、責任も利益も共に担い享受する「人類の運命共同体」の構築に寄与することが期待されている。

　　「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月29日