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姜文監督の「邪不圧正」が超激戦のアカデミー賞外国語映画賞にエントリー

2018/10/12 9:30:01   source:人民網日本語版

  アカデミー賞の公式サイトによると、姜文監督の「邪不圧正(Hidden Man)」が中国大陸部代表作品として「外国語映画賞」にエントリーされた。その他、香港地区からは「紅海行動(OPERATION RED SEA))」が、台湾地区からは「大仏普拉斯(The Great Buddha+)」がエントリーされている。広州日報が報じた。

  姜文監督が彭于晏(エディ・ポン)、廖凡(リャオ・ファン)、許晴(シュイ・チン)、周韵(チョウ・ユン)らと共に主演も務める「邪不圧正」は中国で7月13日に公開され、興行収入は累計5億8300万元(1元は約16.17円)に達し、ネット上での評価は7.2ポイントとなっている。小説家・張北海の小説「侠隠」を映画化した同作品は、「七七事変(盧溝橋事件)」が起きた1937年初めに、仲間の裏切りを目撃し、米国から帰国したスパイ・李天然が、祖国が危機に瀕し、陰謀も存在する時代のうねりの中で、復讐を果たすために戦うストーリーとなっている。

  1947年にアカデミー賞に外国語映画賞が設置されてから、中国語映画としては、91年「菊豆(Ju Dou)」、92年「大紅灯籠高高挂(Raise the red lantern)」、94年「さらば、わが愛(覇王別姫)」、94年「喜宴(Hsi yen、The Wedding Banquet)」、95年「恋人たちの食卓(飲食男女)」、2001年「グリーン・デスティニー(臥虎蔵龍)」、03年「HERO(英雄)」の7作品がノミネートされてきた。そのうち「グリーン・デスティニー」は「外国語映画賞」を見事受賞し、中国語作品では唯一同賞を受賞した作品となっている。

  「邪不圧正」がアカデミー賞にエントリーされるというニュースは、ネット上でも大きな話題となり、人気検索ワードにもなった。多くのネットユーザーは、「映画では北平(北京の旧称)の様子が描かれており、国外の審査員の興味を引くだろう」、「姜文監督は、国際的にも高い知名度と影響力を誇る中華圏映画監督の一人で、それが必ず加点材料になるだろう」など、エントリーを歓迎するコメントを寄せている。

  受賞候補ナンバー1は「万引き家族」

  外国語映画賞には、計87作品がエントリーし、そのリストが公開されている。慣例では、その中から、9作品が選出され、さらに5作品がノミネート作品として選出される。

  エントリー作品を見ると、「Roma」、「Cold War」、「万引き家族」、「Capernaum」など、今年のカンヌ国際映画祭やベネチア国際映画祭などで大きな話題を集めた作品も名を連ねている。

  カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でパルムドールを受賞した「万引き家族」は、是枝裕和監督がメガホンを取り、中川雅也、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、佐々木みゆ、樹木希林らが主演。アカデミー賞でも「外国語映画賞」の最有力候補となっている。

  是枝監督は、「家庭」をテーマにした作品を得意としているものの、近年はどれも似たり寄ったりで、「アットホーム」しか特徴がなく、思考の型がワンパターンだった。そして、ストーリーも温かみばかりが売りで、「癒しのほかには何も得られるものがない」という声も上がっていた。しかし、「万引き家族」で是枝監督は冷静に感情を抑え、涙を誘う「善」もあれば、冷静に客観視する姿勢も見せ、お決まりのパターンにははまっていない。

  特に、人の心を見つめ、人間性あるストーリーは、アカデミー賞でも常に好評を博してきた「アジアの家庭」をテーマとしている。例えば、李安監督の「喜宴」や「恋人たちの食卓」も同様のテーマで、いずれも外国語映画賞にノミネートされた。その他、「万引き家族」は、命の尊厳にも迫っており、それもアカデミー賞では人気のテーマだ。2008年に「おくりびと」が外国語映画賞を受賞したことを見てもそれが分かる。しかし、評価基準が異なるため、近年はカンヌ国際映画祭とアカデミー賞で大賞を同時受賞するという作品は非常にまれで、「万引き家族」がそのジンクスを破れるかに注目が集まっている。 (編集KN)

  「人民網日本語版」2018年10月12日 

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