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日本ドラマ「獣になれない私たち」 周囲に恵まれなくても悲惨ではない人生

2018/10/21 10:45:16   來源:人民網日本語版 2018/10/21 10:45:16

  今月から放送が始まった日本のドラマ「獣になれない私たち」の脚本は野木亜紀子が手掛けている。主演の女優・新垣結衣が、野木亜紀子が脚本を手掛ける作品に出演するのは今回で4回目だ。1作目は、2013年の「空飛ぶ広報室」、2作目は15年の「掟上今日子の備忘録」、3作目は16年の「逃げるは恥だが役に立つ」だった。そのうち、「掟上今日子の備忘録」は、「忘却探偵シリーズ」を原作とし、「逃げるは恥だが役に立つ」は漫画を原作としていた。また、話題になりながらも、口コミはそれとやや比例していなかった「空飛ぶ広報室」は、小説家・有川浩の同名小説が原作だった。

  野木亜紀子が台湾地区の二次元(アニメ・漫画・ゲームなどを総じたジャンル)文化雑誌で「新脚本家女王」と称されているのは、漫画などの作者の意図をうまくくみ取ってそれをドラマ化する腕に長けているからだろう。野木亜紀子が手掛けた漫画を原作とするドラマは、構造が非常にていねいで、ストーリーも面白く、毎回見所があり、毎回ジェットコースターのような変化があるわけではないにしても、メリハリがきちんとある。また、オリジナルの脚本となると、また違った作風になり、ストーリーはゆっくりと「加熱」し、ヒロインからは、いろんな人生経験をしたことから得られる冷静さを感じ取ることができる。石原さとみがイメージチェンジに成功した「アンナチュラル」もその例で、「獣になれない私たち」もそうだ。

  「獣になれない私たち」は、野木亜紀子がテレビ局を辞めて一般企業に勤めていた時に経験したことの縮図と言えるかもしれない。仕事のできない同僚、いつも不機嫌な上司、クライアントからのセクハラなど、そこにはたくさんのストレスの種がある。

  その第一話では、息が詰まりそうな展開が繰り広げられた。IT企業の営業アシスタントとして働くヒロインの深海晶は営業担当のミスのカバーに奔走させられ、ワンマン社長からは理不尽な責めを負う。また、仕事から帰って家でくらい心を休めたいという願いもかなわない。暴力的な父親が交通事故死した後、母親はマルチ商法に手を出してしまい、家庭を崩壊させ、普通の生活を送るために深海晶は実家を出て母親との縁を切っている。また、交際4年になる彼氏は、結婚する気がなく、なぜか元彼女とマンションで同棲を続けている。ある日、息抜きにと、深海晶は行きつけのバーでビールを飲みながら、「結婚じゃなくて、今は恋がしたい」とつぶやいていると、横で飲んでいた毒舌家の税理士(松田龍平)から口説かれる。その税理士は、好みの女性がいるとすぐに口説いて、自分の事務所に連れ込もうとする男性だ。

  息の詰まりそうな生活を送っていると、息抜きでもしないとやってられないものだ。そこで、野木亜紀子が第一話の最後で出した答えは、新しい服や靴を買ってイメージチェンジし、迫力あるファッションに身を包んで出社し、社長に待遇改善を突き付けるというものだった。しかし、いわゆる「大人の物語」とは、「頑張っても必ず成功するわけではない」という基本的な道理を心得ていなければならず、深夜に帰宅した深海晶が翌日イメージをがらっと変えた服装で出社するというのは、ずっと前から考えていたことなのか、それとも突然思い立ったことなのかについては触れていない。いずれにせよ仕事を辞めるわけにはいかず、深海晶は一度に全てのストレスの源を断ち切るわけにもいかず、そういう行動に出たということだろう。

  「獣になれない私たち」は、職場の息の詰まりそうな雰囲気をうまく作りあげている。そして、視聴者も、登場人物も、その雰囲気を一変させる機会を待っている。深海晶を演じる新垣結衣が、石原さとみのように、野木亜紀子の手を借りて、仕事のできる女性を演じることで、イメージチェンジに成功するかも大きな見所の一つである。

  新垣結衣は、これまで、ずっとかわいい一面を全面に出して、それを武器にしてきたが、今年30歳を迎えたため、他にとりえがないと、女優としてこれからも活躍し続けるのは難しくなる。「獣になれない私たち」での、新垣結衣の演技を見ていると、野木亜紀子の頭の中には既に筋書きがあることが伺え、第一話は平凡な出だしにも見えたが、ターゲットとする視聴者の心を既にがっちりと掴んだ。「大人の物語」を描くには、経験のある大人にしかそのつらさや悲しみを描き出すことはできない。深海晶は、同僚や上司にも恵まれず、家庭環境にも恵まれず、恋愛もうまくいっていないという最悪な設定であるものの、お涙頂戴という雰囲気ではなく、毎日周りに振り回されるがままになっているものの、最終的には獣になれず、考えることをやめて感情に流されて判断してしまうことができない。しかし、ドラマと現実の人生は違う。人生では、ターニングポイントとなるような変化が訪れることはあまりない。しかし、ドラマではそれが可能で、海でおぼれて沈みそうになっている深海晶が、どのように水面に浮きあがり、光を放つようになるか、今後の展開に期待したい。(編集KN)

  「人民網日本語版」2018年10月20日 

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