科技部がこのほど発表した『世界生態環境遠隔観測2018年度報告』によると、2017年の中国のGDP1万元あたりの二酸化炭素排出量は2005年より46%減少し、中国の排出削減は著しい効果を現し、排出量の増加は徐々に減速し、2013年から増加幅はほぼゼロとなっている。

　　同報告は「世界二酸化炭素吸収源時空分布状況」、「‘一帯一路’生態環境状況及び動向」、「世界主要穀物油作物生産状況」の3つをテーマに観測・分析を実施。

　　報告によると、2010～17年の世界の二酸化炭素濃度は上昇傾向にあり、40年前より増加幅が拡大し、温室効果ガス排出量の削減と気候変動への対応は世界が共同で努力する必要があることを示した。中国の二酸化炭素排出量は全体的に増加傾向にあったが、政府がクリーンエネルギーの利用や重大生態プロジェクトなどの措置を積極的に実施したことにより、排出削減は著しい効果を現し、排出量の増加は徐々に減速し、2013年から増加幅はほぼゼロとなっている。

　　科技部国家遥感中心の王琦安主任によると、同センターは国内の主要科学研究部門と共同で「世界生態環境遠隔観測年度報告」の作業を継続し、6年連続で年度報告を公表している。

　　「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月19日