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春節近づく サービス業の人手不足が深刻化

2019/1/11 9:27:02   source:東方ネット

  昨年の12月以来、上海の建設·製造·運輸·サービスなどの業界では多くの企業が深刻な人手不足に陥っている。求人サイト「百姓網」のデータによると、中国で最も重要な祝日とされる春節が迫り、サービス業の4割近くの従業者が春節の休みを前倒しして帰省しようとしている。今年の企業の欠員率は、昨年同期と比べて22~27%も上昇しており、中でも宅配業、飲食店、家事代行·家政婦サービス業が採用難で苦戦している。

  百姓網によると、労働集約型の産業では、従業者の就職活動は季節性を示している。従業員は農繁期と祝祭日の時期に帰省し、実家の農作業の手伝いをしたり、家族団らんをしたりするために退職率が高い。特に年末年始になると、最後の1、2ヶ月の給料をもらってからすぐ帰省する人が多い。この時期に人材を募集したり退職を思いとどまらせるため、企業側は給料を上げたり、年末のボーナスを支給したりと、様々な対策を講じている。

  例えば、ある飲食店の経営者は、「年末までスタッフに働いてもらいたいので、年末ボーナスのほか、紅包(ご祝儀)も用意している。彼らの帰省の便を図るためにわざわざ貸切バスもレンタルした」と語った。また、あるデリバリーサービス会社は、「依頼1件ごとに9元の歩合がつき、月収万元超!」という求人公告を掲載した。家事代行やベビーシッターなどの給料も、通常の2倍から3倍になる。また、宅配大手の順豊のあるスタッフは、春節に帰省できずに故郷から家族を呼び寄せる場合には、会社がある程度交通費を補償してくれる、と述べた。

  しかし、このように企業側が人材を求め·引き止めに懸命な一方で、従業員としては一日も早く帰りたいのが本音だ。1日50件の荷物を配達する宅配人の劉さんは、春節休みより2週間早く実家に帰るつもりだ、と答えた。そして「1年間頑張ってきて本当に疲れたんです。早く帰って故郷で新しい仕事を探そうと思っています」と、休みが終わっても戻らない意思を示した。塗装工の曾さんは、内装施工マネージャーをした経験があるので故郷から何件か仕事の依頼が来たそうだ。それで年が明けたら、まず故郷で半年間働いてみようと考えている。「結構稼げるんですよ」と期待を述べた。

  大都市は就職のチャンスが多くて給料が高い、と思われているが、実は生活のコストも高いし、仕事上のストレスも多いものだ。家族と離れて一人で大都市に働く人にとってはつらいことも少なくない。一年の中で最も重要な祝日を迎える時は家族と一緒にいたい、という気持ちがとりわけ強くなるのは、どこの人々も同じと言えよう。 

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