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昼間を無駄に過ごし、夜更かしする「リベンジ夜更かし」は自傷行為

2019/3/20 9:22:27   source:人民網日本語版

  現代の若者の多くは、夜更しが身体に悪いことをはっきりと理解しているのに、その習慣を止めないどころか自分の行為に「リベンジ夜更し」という呼び名すら付けている。中国青年報が伝えた。

  いわゆる「リベンジ夜更し」とは、昼間の時間を有意義に過ごせなかったり、または満足できなかったため、夜になってからそのマイナス分を取り戻そうとする行為を指し、若い人にとってはごく自然な心理状態かもしれない。「中国医師協会」が発表した報告書「2018年中国90後の青年睡眠指数研究」によると、「90後(1990年代生まれ)」の平均睡眠時間は7時間半となっており、「睡眠不足」と感じている若者は6割を上回った。このうち31.1%は、「遅寝遅起き」のライフスタイルが身についてしまっており、「遅寝早起き」は30.9%、「早寝早起き」は全体の17.5%にとどまった。

  「遅寝早起き」は、ますます多くの若者にとって、能動的・受動的な仕事と休息における生活習慣となってしまっている。この背後には、多くの個人的な理由も存在するが、同時に時代的な背景をも鮮やかに反映しているといえる。

  現代の生活リズムの下で、個人として理想的な1日のタイムスケジュールといえば、8時間働き、8時間眠り、残りの8時間は娯楽や学習・充電に過ごすという感じだろう。しかし、仕事にほとんどの時間が費やされ、多くの若者の娯楽や学習・充電に対する需要は満たされていないのが現状だ。このような状況から、「夜更し」という現象が引き起こされている。

  この問題を解決する鍵は、「昼間」が握っており、2つの点で調整する必要がある。まず、自分自身の時間配分を合理化すること。次に、仕事や学習をめぐる環境を効果的に改善することだ。

  多くの若者は、「昼間は学業に人付き合い、仕事のしがらみで忙殺されている。自分自身のために使える時間は、人が寝静まった深夜だけだ」と不平をこぼす。ストレスや焦りが災いの元となっているのは明らかだ。昼間は非常に忙しいように見えるが、実際には、盲目的にそう信じ込んでいるか、そう惑わされており、明確な達成感を得られていないだけという人も少なくない。夜になって、「昼間は無駄に過ごしていしまった」と感じ、「どうしようもない」と嘆き、夜風の如く空虚感にさいなまれる。

  この点について、「2018年中国90後の青年睡眠指数研究」には興味深いデータがある。同報告の研究データによると、「90後」の若者の平均睡眠指数は66.26%と、全体的に「良くない」状況で、「寝ることが辛い」が29.6%、「寝ることがイラつく」が33.3%、「眠れない」が12.2%をそれぞれ占め、「睡眠は快適」はわずか5.1%にとどまった。

  このような状況から、若者に「早寝」を促すだけでなく、夜更しが身体にダメージを与えるいわば「自傷行為」であることをきちんと知っているにも関わらず、それでも夜更しを続ける理由にももっと関心を持たなければならない。若者をむしばむストレスや心の焦りをできる限り取り除くことだけが、快適な眠りにつくための方法だと言える。

  当然のことながら、全ての「リベンジ夜更し」が、理解と同情に値するとは限らない。例えば、1日24時間のうち20時間をひたすらゲームに費やしたり、勤務中や退勤後に関わらずひたすらドラマ鑑賞をするといったような歪んだ時間の使い方に対する考え方や享楽主義的な夜更しは、理解や同情に値しない。

  人にとって最大の財産は「時間」であるが、無制限に時間を浪費すれば、それはこの上なく価値の低いものになってしまう。したがって、「自分を律する」ことがとりわけ重要になる。自分を律することができる人は、「時間を消費」して自分自身を創り上げていくのであり、時間を消費して自分の命までも消耗させたりはしない。時間に対する積極的な観念とは、自分が時間の主人になり、自分の時間を自分の管理下に置くことだと言える。

  「人民網日本語版」2019年3月19日

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