オーストリアのウィーンで、国連事務局および各国際機関の常駐代表を務めている中国の王群氏は11日、国際原子力機関(IAEA)理事会で、イラン核合意の全面的な実行へ軌道を戻すよう呼びかけました。
王代表はイラン核合意について、「国連安保理が承認した多国間協定で、安定的かつ全面的に実行されるべきものであるが、米国がイランに対して最大限の圧力や制裁をしているために実行が難しくなり、中東の緊張情勢が続いている。IAEAのレポートでは、イランが合意事項を守っていると15回連続で確認している。IAEAとイラン側の取り組みを中国は高く評価している」と述べました。
また、王代表は「現在の情勢のもと、イランは引き続き義務を全面的に履行してほしい。またIAEAも客観的かつ公正で専門的な査察を進めてほしい」と強調しました。