6月26日の国際麻薬乱用・不正取引防止デーに先立ち、中国国家麻薬取締委員会弁公室は17日、「2018年中国麻薬情勢報告」を発表しました。
これによりますと、2018年に全国の麻薬の使用者の数は初めて減少して、総人口の0.18%にあたる240万4000人になったということです。また、30の省・自治区・直轄市の麻薬犯罪者のうち、未成年者の比率が低下しています。これについて、国家麻薬取締委員会の劉躍進副主任は「全国青少年麻薬予防教育デジタル化プラットフォームを構築し、全国の青少年を対象とした麻薬取締りの知識に関するクイズ競技などを実施したことで、特に青少年の中で麻薬を拒否する能力が高まっている」と紹介しました。
2018年に中国で摘発された麻薬犯罪は10万9600件となり、取締り活動の明らかな成果が収められています。
一方で、中国では合成麻薬の乱用が広がっており、麻薬の種類と構造に変化が起きていることが明らかになりました。
そんな中、2018年に国内では麻薬の製造に関する案件412件が摘発されています。これについて、劉副主任は「公安機関が麻薬製造の取締りに力を入れた成果が現れ、国内の合成麻薬の製造に関する犯罪が大きく取り締まられた」と紹介しました。