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完全クリーンエネルギー電力供給 青海省が15日で世界記録更新

2019/6/25 9:41:13   source:チャイナネット

  人類は化石エネルギーへの依存を最大どれくらい減らせるのか。15日間で、中国は実際の行動で世界に答えを示した。

  6月9日0時から23日24時までの15日、360時間かけて、クリーンエネルギーのみで電力を供給する「グリーン電力15日」行動が高原の青海省で行われた。

  3本の川の水源、中華水塔である青海省はクリーンエネルギーのみによる電力供給の世界記録を更新した。

  「グリーン電力7日」から「グリーン電力9日」、「グリーン電力15日」までを見ると、近い将来、「グリーン電力」は全世界を明るく照らし、エネルギー生産方式と消費革命を徹底的に変えると予想できる。

  「グリーン電力」とは

  都市電力で最もよくあるのは火力発電である。これは石炭などの燃料を燃やして加熱し水を循環させ、生成された水蒸気で発電機を動かして電力を生産するというもの。また、水力発電は川の水の落差を利用して発電機を動かす。原子力発電は原子エネルギーで発電する。

  しかし、現在最も使用されている火力発電には環境面の問題が多くある。火力発電は主に石炭で発電し、石炭燃焼は大気汚染につながり、温室効果ガスを増やし、生態の発展に取り返しのつかない損失をもたらす。

  クリーンエネルギーのみでの電力供給は、すべての電力を水、太陽エネルギー、風力発電で発生したクリーンエネルギーでまかない、電力使用の排出ゼロを実現することを意味する。このような排出ゼロの地球に優しい発電方式を「グリーン電力」と呼ぶ。

  2017年以降、青海省は3年連続で完全クリーンエネルギー電力供給を実践し、電力供給時間の新記録を塗り替えてきた。「グリーン電力7日」から「グリーン電力9日」、「グリーン電力15日」まで、数字が増えただけでなく、完全クリーンエネルギー電力供給を推進し、政府と企業が連携して揺るぎない決意を持って革新・模索していることがうかがえる。

  2018年と比べて、今年の発電規模は拡大した。全省の電源設備容量は2926万キロワットに達した。うち、新エネルギーは1341万キロワットで9%増加、全体に占める比率は46%に達し、青海省最大の電源となっている。

  青海省とは

  青海省は長江、黄河、瀾滄江の水源地で、水力発電資源と太陽エネルギー資源が豊富にあり、国の重要な地域エネルギー接続基地である。「生態保護最優先」という発展理念を持ち、青海省はエネルギーのエコ化を大々的に推進し、新エネルギー産業が急速に台頭している。

  2009年以降、国家エネルギー戦略の実施をきっかけに、青海省は新エネルギー産業の育成と発展に尽力し、太陽光発電や風力発電などのクリーンエネルギーの急成長を維持している。2019年4月末時点で、同省の電源設備容量は2926万キロワットに達した。うち水力発電は1192万キロワット、火力発電は393万キロワット、太陽光発電は1004万キロワット(太陽熱発電6万キロワット)、風力発電337万キロワットで、全体に占める比率はそれぞれ41%、13%、34%、12%。

  現在、青海省のクリーンエネルギー設備容量が全省の設備容量に占める比率は87%となっている。太陽光発電、風力発電、水力発電は多能性を相互補完する合理的な稼働能力を備えている。

  青海省は日当たりがよく、太陽熱資源が豊富にあるとともに、広範囲の砂地を有するため、太陽光発電産業の発展にとって恵まれた条件といえる。青海省は近年、太陽光発電を規模・効率・市場面で優位性がある特徴的な基幹産業にし、同省を国の重要な新エネルギー産業基地にしようと取り組んでいる。

  「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月24日

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