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文化体験、言語基礎の学習 留学する高校生が増加

2019/7/19 9:14:03   source:チャイナネット

  新東方が発表した『2019中国留学白書』のデータによると、1年半前に留学を計画する学生の数が増加し、うち低年齢の申請者が増え、高校段階に留学する傾向が強まっている。多くの家庭が子供を高校段階に留学させ、高校生は大学院生と本科生に次ぐ3番目に多い留学層になっている。筆者は先日、高校段階に留学する学生を取材し、15~16歳で留学する彼らに話を聞いた。

  特徴を体験 海外生活に事前に慣れる

  中国国内の多くの国際高校が国外の学制、教育方式、教育理念にならい、学生に早くから異なる教育を体験させている。広東省の国際高校に通っていた郭彤さんは、留学を考えている。

  しかし、「本場」のイギリス教育理念を考慮し、彼女はイギリスの高校、セント・キャサリン・スクールに行くことにした。「留学することをすでに決めていたため、早めに海外の生活に触れておいた方がいいと思った」と、郭彤さんは当時を振り返る。

  イギリスの高校で授業を選択する際、郭彤さんは大学の専攻を決める基礎にするため、一番好きな数理化の授業を選んだ。郭彤さんは、「国内の国際高校の教育方式は国外の高校と似ているが、教える範囲が狭く、基礎が中心。イギリスに来てから、ほぼ全ての科目を自分で選べることを知った。授業のカバー範囲が広く、伝統的な科目のほかにファッションデザイン、インダストリアルデザインなどの技能類の授業もあり、スポーツはホッケーやテニスなどのイギリスの伝統スポーツがある」と話した。

  その人に応じた教育 個性を伸ばすことを尊重

  陳雨彤さんは高校段階で米バージニア州のミドルバーグ・アカデミーを卒業し、現在はペンシルベニア州立大学の2年生である。郭彤さんと異なり、陳雨彤さんは初めは高校段階の留学を考えていなかったが、実際に訪れた際に考えが変わった。「高校1年生の夏休み、米国にいる両親の友人に会いに行き、現地の風土人情を知るきっかけになり、現地の先生と知り合い、話が弾んだ」と話す陳雨彤さんは、この旅で考えが変わり、留学を予定より早めた。

  しかし、入学日の陳雨彤さんの思い出は「良い」とは言えない。学校を慌てて決めたため、始業してすでに1カ月近く経っており、学校に着いてすぐに茫然となったという。「授業と時間割が全くわからなかった」と彼女は苦笑しながら言った。

  最初の「曲折」を経て、陳雨彤さんは海外の高校生活に徐々に慣れ、面白いことにも出くわした。学校のホッケーチームに入ったこともその1つである。彼女は苦笑しながら、「全く基礎がないのに、補欠としてホッケーチームに入ることになり、試合にも出場した。その他のチームメンバーがスティックの持ち方、パスの出し方などを辛抱強く教えてくれて徐々に上達し、今度は自分が新しく入って来た後輩に教える番になった。このような体験は不思議で、満足感がある」と話した。

  陳雨彤さんは、中国の高校は知識を教えることを重視し、問題を解きながら思考力を培い、海外の高校は個性を伸ばすことを重視すると考える。彼女は、「私たちのクラスは人数が少なく、多くの面白いディスカッションを行う。先生は多く話さず、多くの時間は問題を出し、全員をディスカッションに参加させ、学生が自発的に学べるよう奨励している」と述べた。

  視野を広げる 多元文化の環境

  多くの学生が、海外の高校で多元文化の雰囲気に触れ、違う国の人と早くに交流し、文化の違う友人と知り合えたことを気に入っている。

  徐瑟林さんが通うオーストラリアのセント・アイビス・ハイ スクールは毎年、「多元文化活動デー」を行い、それぞれの国の学生が自国の特徴的文化を紹介する。「多元文化活動デー」を通し、学生は様々な文化の伝統を知り、視野を広げる。徐瑟林さんは、「オーストラリアに来たばかりの頃は慣れず、家に帰りたかったが、同級生と知り合い、生活にも慣れていった」と話す。

  徐瑟林さんによると、出国の時期は人それぞれで、留学を予定していれば、高校または中学で海外生活に慣れておくのも良い選択だが、家庭の状況と学生自身の環境適応力も重要になる。本科生と大学院生と比べて、高校生の精神的な適応力はまだ成長段階にあり、決める前に留学中に予想される焦りや慣れないなどの状況に慎重になるべきである。

  「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年7月18日 

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