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ノーベル文学賞、2名に同時授与へ 予想外の受賞か

2019/10/11 8:59:25   source:チャイナネット

  年に一度のノーベル賞受賞シーズンが続いている。スウェーデン時間10日午後、スキャンダルにより1年間姿を消していたノーベル文学賞が「復帰」した。スウェーデン・アカデミーは2018・19年の授賞者を発表する。

  【スキャンダルの影響を払拭?】

  2018年のノーベル文学賞の授賞が見送られたのは、スウェーデン・アカデミー元会員、ノーベル文学賞元選考員のフロステンソン氏の夫、ジャン・クロード・アルノー氏のスキャンダルが原因だった。

  アルノー氏は有名な写真家だ。ところが2017年11月、18人の女性がアルノー氏の性的暴行とセクハラを訴えた。一部の事件はスウェーデン・アカデミー内で生じた。またアルノー氏はノーベル文学賞授賞者リストを、ブックメーカーに7回売り渡した容疑がある。

  スウェーデン・アカデミーはこのスキャンダルで未曾有の危機に陥った。複数の会員が辞職し抗議したことで、2018年のノーベル文学賞の選考活動に支障をきたし、中止を余儀なくされた。

  ノーベル文学賞の名誉を取り戻すため、今年の選考委員会は1901年以降で最大の調整を行い、外部から5人の専門家を増やした。彼らは選考中に発言権と投票権を持つ。ノーベル財団のハイケンステン事務局長は、これは「選考委員会が昨年の事件と一線を画したことを証明する」と述べた。

  【予想外の受賞も】

  1901年以降、すでに百人以上の優秀作家がノーベル文学賞を受賞している。しかしノーベル文学賞はこの百年以上に渡り、多くの輝ける「文学の宝石」を取り逃している。

  現在の候補者とされている作家のうち、日本の村上春樹は各ブックメーカーのオッズで上位に入っているが、これまで受賞を逃してきたため「万年候補者」と冗談を言われている。村上春樹の作風はきめ細やかで簡潔で美しいが、政治的な内容が少なく社会問題に対する鋭い批判が欠けている。代表作は『風の歌を聴け』『ノルウェイの森』『IQ84』など。

  またノーベル文学賞には予想外の「操作」もある。1953年には英国のチャーチル首相に授与された。2016年にはさらに米国のロック音楽家のボブ・ディランに授与された。この「掴みどころのない」不思議な感覚が、文学の魅力の一つなのかもしれない。

  「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年10月10日

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