新型コロナウイルス感染症の影響で3月から延期されていた全国政治協商会議第13期第3回会議が21日に北京の人民大会堂で開幕しました。これにより、2020年の「両会議」が正式にスタートしたことになります。開幕式に出席した、習近平国家主席をはじめとする中国共産党と国家の指導者および全国政治協商会議の委員はまず、感染症との戦いで犠牲になった烈士と同胞に黙祷を捧げました。

　　審議のために提出された全国政治協商会議常務委員会の活動報告は、2020年に全国政治協商会議は感染症の予防・抑制を日常化させ、経済・社会発展に向けた責任ある作業の履行および団結を統一的に推し進め、貧困脱却への堅塁攻略戦において勝利を決する目標と小康社会(いくらかゆとりのある社会)の全面的な構築を実現するために貢献していくと強調しています。

　　全国政治協商会議の汪洋主席は、過去一年間の活動に関して、「質の高い発展の推進に沿った提案を密に行い、大衆の福祉増進と社会発展の促進に尽力してきた」と表明しました。

　　また、汪主席は「新たな一年は専門協商メカニズム制度の建設を効果的に推進し、共通認識を集める作業を深めていくことをよりよく実施し、委員の責任感を高めていく」と示しました。

　　今回の会期は7日間で、全国の各党派および団体、各民族、各分野から2000人以上の委員が出席します。委員たちは、汪主席が提出した全国政治協商会議常務委員会の活動報告について審議するほか、政府活動報告の聴取と討議、そして民法典草案に関する討議などを行う予定です。