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菅氏の就任、中日関係の変化と不変

2020/9/16 11:41:42   source:チャイナネット

  先ほど日本自民党の衆参両院の国会議員と地方代表の投票により、菅義偉氏が大差で自民党の新総裁に当選した。菅氏は16日に日本の第99代首相に選出され、日本の政界では海部俊樹氏から31年ぶりの平民首相となる。日本で新型コロナウイルスの感染が続き経済が低迷するなか、菅氏の選出により安倍晋三首相の急な辞任による政治の空白期間が終わり、ポスト安倍時代の日本の政治・経済の構造及び動向の不確実性に終止符が打たれた。

  菅氏は総裁選に出馬した当初より、安倍氏の基本路線を継承するという方針を示していた。菅氏の当選により多くの日本人が安定を感じ、安心している。感染症に見舞われる日本は連続性のある改革政策と実務的な外交を必要としており、アベノミクスの真髄も継承されなければならない。第一次安倍内閣で総務大臣を務め、第二次安倍内閣で安倍氏を8年弱サポートし、議員に8回当選した経歴により、菅氏は内政を思い通りスムーズに処理できるが、外交の処理能力については多くの人から疑問視されている。特に中米関係の駆け引きが日増しに激化するなか、菅氏が日米関係を深めると同時に中日関係を安定させることは容易ではない。最大の貿易パートナーである中国との関係を適切に処理できるかについては、肯定的・懐疑的・否定的な声が多い。

  筆者は、安倍氏の路線を継承する新任の首相である菅氏の外交が、安倍氏の積極的な平和主義外交を取り下げ別の方針を示すことはなく、また安倍氏の地球儀を俯瞰する外交の直接的なコピーになることもないと見ている。新首相の菅氏は安倍氏が作った外交の基礎に独自色を残すだろう。そのため菅氏が今後の中日関係を処理する際に、次のキーワードが浮かび上がってくる。

  (一)安定優先。菅氏にとって、非常事態の首相就任であるため、「安定」が非常に必要であることは間違いない。政治・経済は長期安定が必要で、感染対策も十分な自信が必要だ。社会の秩序は盤石でなければならない。対中外交はさらに整然たる秩序が必要で、進展を把握しつつ変化や危機を回避する。そのため最大限に安倍氏の周辺外交及び大国との外交の長所を継承し、安倍氏が蓄積した対中外交のプラスの遺産を拡大し新しく発展させることは、菅氏の対中関係処理の基本的な方針になるはずだ。菅氏も最近、中韓などのアジア諸国との意思疎通の必要性と戦略的意義を強調しており、周辺諸国に期待感を持たせている。

  (二)実務的に道を切り開く。秋田県の雪国で生まれ育ち、東京で働きながら学んだ庶民の人生により、菅氏は耐え忍び屈しない個性を形成した。対中関係の処理については、率直な物言いで日本の外交などにおける国益を守りながら、時勢を読み柔軟に改善の基調を維持しなければならない。これにより菅氏の対中外交は安倍氏のような二面性を引き継ぐ可能性がある。菅氏は総裁選が中国への一部の懸念を示したが、これは上述した二面性を示すものだ。

  (三)独自色のアピール。菅氏は優れた官房長官だった。菅氏は任命する閣僚について、自分の政策方針と合致し、改革の意欲を持ち、改革を理解し、国と国民に貢献できるという厳しい条件を示したが、実務的な内閣になることが新政権の目標であることが分かる。戦後の中日経済は紆余曲折しながら前進し、今日までたどり着けたことは容易なことではない。特に2012年頃には、釣魚島問題により両国関係が低迷し、政府間交流、企業の協力、民間交流が大きな影響を受けた。安倍氏が2018年に訪中すると、両国関係が回復し、急速に発展した。現在もこの雰囲気が続いている。実務に取り組もうとする内閣であれば自ずと、これを菅式外交の最大の特色ある看板、潜在的な有力資源にしようとする。対中外交の適切な処理は、日本の歴代内閣が重視し希望したが、複雑な思惑が絡み合うことだった。

  コロナ禍の中日は地域外からの影響を受け、一部の食い違い、さらには摩擦も生じている。しかしこれは程度が異なっても過去に生じていたことであり、二国間関係の慣らし運転における小さな挿話に過ぎない。菅氏が新たな希望を掲げ、特色ある対中外交を構築するなか、両国の識者の知恵があればこれを解消する十分な能力が備わるはずだ。中国も共に向き合い歩み寄る理念を貫き、ポスト安倍時代の中日友好の維持、推進、建設に取り組む。

  菅氏の首相就任は、感染症が依然として猛威を振るい、グローバル化の潮が引き、ポピュリズムが大手を振り、多国間主義が厳しい試練に直面する時期と重なった。また中日が感染症をめぐる協力を掘り下げ、経済貿易の優位性を固め、多国間主義を堅持し、平和的な外交を提唱するチャンスの時期とも重なった。双方が善意と誠意を持ち意思疎通と協調を試み、友好を続ける決意を固めれば、菅氏の首相任期内の中日関係の打開に期待できる。(筆者・笪志剛 黒竜江省社会科学院北東アジア研究所の所長、研究員)

  「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年9月16日

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