「北京冬季オリンピックは安全な大会となるだろう。」こう評価するのは北京冬季オリンピックの医療専門家会議で座長を務めるマクロスキー氏である。彼は北京冬季オリンピックの防疫体制が整っているという認識から、「完全に信頼できる」と述べた。

　　マクロスキー氏がそう確信する理由は、彼が北京冬季オリンピックの防疫対策に深く関わっており、そこで観察していることにある。今現在も新型コロナウイルスが全世界で猛威を振るっているが、コロナ発生以降初めて予定通り開催されるオリンピックにとって、その防疫対策が最重要課題となっている。国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）・国際パラリンピック委員会・北京冬季オリンピック組織委員会が発行した「疫病予防マニュアル」の要件に従い、中国は北京冬季オリンピックに関わるすべての関係者の安全を確保するために様々な予防・管理措置を講じている。

　　しかし、一部の西側メディアは中国の取り組みを「厳しすぎる」、「個人情報を漏えいしている」など、事実と異なる報道によって中国の防疫対策を貶め、冬季オリンピックの雰囲気を壊そうとしている。実際の状況はどうかというのは、今回のオリンピックの参加選手や関係者の言葉を聞けば分かるだろう。

　　例えば、アメリカのショートトラックスピードスケートのマミー・ビネ選手は、「北京には多くの選手やスタッフがみんなの安全を守ってくれているのを知っているから、安心して大会に北京に向かうことができる」と語っていた。

　　ドイツ代表団のシムメルプフェニッヒ代表は、ドイツメディアからの質問に対し、「私たちはここに来て１週間経つが、あなたもここに来て、このクローズドループの『バブル』に入れば本当に安全だと感じるだろう」と述べている。

　　先日北京に到着したＩＯＣ北京冬季五輪調整委員会のサマランチ・ジュニア委員長はインタビューに対し、北京冬季オリンピックの防疫対策は安全かつ効果的であり、そのクローズドループは「世界で最も安全な場所だろう」とコメントしている。

　　大会関係者たちが語るように、中国が実施する一連の防疫対策は的確かつ効果的で、科学に基づいたものであり、すべてのアスリートと関係者に真の安心感を与え、より競技に集中してもらうことを可能にしている。

　　中でも、北京冬季オリンピック組織委員会が導入するモバイルアプリ「冬奥通（冬季五輪パス）」はコロナ感染の予防と制御において重要な役割を果たしている。登録者は毎日の健康状態をアップロードできるほか、ナビゲーション・翻訳・ケータリングなどの便利なサービスを利用することもできる。 昨年の東京オリンピックでも、同様のモバイルアプリが使用された。

　　一部の西側メディアによる「データセキュリティ」に関する悪意ある憶測に対し、ＩＯＣは「２つの独立したサイバーセキュリティ機関が『冬奥通』を調査した結果、重大なリスクがないことを確認した」と公表している。さらに、携帯電話に「冬奥通」をインストールすることは強制的ではなく、ウェブ版の健康監視システムにログインして情報を記入することも可能である。また中国側は、モバイルアプリの個人情報は暗号化されているなど、個人のプライバシーを守るための安全対策をとっていることを強調した。よって、一部の西側メディアの報道が事実ではないことは明らかであり、「冬奥通」の安全性はすべての関係者の検証に耐えうるものであると言えるだろう。

　　また、テクノロジーが中国の「安全なオリンピック」に大きく貢献していることも特筆すべき点である。例えば、北京冬季オリンピックのメインメディアセンターにある「スマートレストラン」では、ガラススクリーンの向こうでロボットが食事を作り、レストランの上部にあるフードデリバリーシステムで注文者に届けることで人との接触を最小限に抑えている。また、オリンピック村のロビーやジムなどの公共エリアには健康環境を監視・改善するシステムが設置されている。厳格な防疫対策とテクノロジーの力が、オリンピック村の環境を安全・安心に整えているのである。

　　「安全」こそが大会を成功させるための大前提である。コロナ下においては、人命が何よりも優先される。一部の西側諸国は、中国の防疫政策に対して不当なバッシング報道を行い、冬季オリンピックの安全に対して事実無根の噂を流布するが、これは冬季オリンピックに参加するすべての人への不敬であり、生命に対して極めて無責任である。

　　事実からわかるように、すべての悪意のある誹謗・中傷が無益である。現在30名以上の外国要人が北京冬季オリンピックの開会式および関連イベントに出席することが決定しており、これは中国の防疫対策の成果が積極的に認められただけでなく、北京冬季オリンピックの安全な開催に対する全面的信頼の表れでもある。

　　大会期間中、北京はシンプル・安全・最高の冬季オリンピックを世界に発信していく上に、コロナ克服のための知恵と力を発揮し、コロナ下の世界に向けてさらなる自信と希望を与えていく。