中国大手の鉄道車両メーカーである中国中車が開発した、中国初の電力供給による走行と充電しての走行の双方を可能にした大型トラックが14日、山西省大同市で完成しました。道路や鉱山システムにおいて大型トラックの電気化輸送を実現させるプロジェクトの一環です。

　　中国で、これまで人々が見慣れてきた「コンセント」付の自動車は、都市部で運行されるトロリーバスですが、この新たに開発された大型トラックは、道路や鉱山での輸送に使用されます。最大の特徴は「移動しながら充電」と「充電しながら使用」を実現させたことで、電動の大型トラックの「運行」と「充電」を両立させる2つの技術上の難関を有効に解決し、従来の燃料自動車のガス排出汚染問題を根本から解決しました。

　　国際エネルギー機関（IEA）は、道路交通の電力化は未来の発展方向と指摘して、2050年までに大型トラック36％がパンタグラフ装置から電気をもらって駆動するようになると予測しています。実験データによると、電化された道路システムのエネルギー効率は約80%で、従来のディーゼルトラックの2倍とのことです。