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視覚障害の学生から優秀な技術者へ 夢に向かい続ける中国男性

2023/10/7 10:52:47   source:CRI

  中国東部・山東省出身の張謙さん(25)は片目失明という視覚障害をもつ男性です。機械設備の分解と組立が大好きな張さんは、メカトロニクス技術を学ぶことで、専門学校の学生から数々の賞を獲得する技術の達人、さらに専門学校の教師へと成長し、厳しい人生の中で夢を実現してきました。

  幼い頃からおもちゃの分解と組立が好きで、複雑な電子回路を研究してきた張さんは、2016年に山東省東営市技師学院に合格し、メカトロニクス技術を専攻しました。しかし、2歳の時に事故で左目が失明していたため、専門知識の勉強には多くの困難が伴いました。

  視覚障害の不便さについて、張さんは、「両目で物を見ると奥行きがわかるが、片目で見ると平面になってしまうので、特に遠近感は普通の人より弱い。正確に目標の位置を確定する必要がある場合には、いくつかの異なる方向から確認する必要がある」と話しました。

  健常者よりも大変なことも多いものの、張さんは不平を言わず、独自の学習方法を見つけ出しました。それが設備の分解です。張さんは学校の実習室にあったほとんどの設備をドライバーで分解してしまったそうです。

  張さんは、「新しい設備を入手するたびに、まずそれを完全に分解する。すると、その機械の原理と動作の仕組みを深く理解することができる。そうすれば、なにか故障が発生してもすぐに問題点を見つけ、取り除くことが可能になる。そして、再び機器を組み立て、プログラミングして、再び働かすことができる」と話しました。

  張さんのスキルは急速に向上し、卒業後には高度な技能をもつ人材として東営市技師学院の教師になり、学生を指導して技能コンテストやイノベーション・起業コンテストで何回も受賞しました。

  教師になってからも、張さんは自律移動ロボットや産業ロボットなどの知識を学び続けています。今の新しい目標は、人工知能(AI)やデジタルツインなどの技術を学び、自動化設備のスマート化、デジタル化へのモデルチェンジに貢献することだそうです。

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